読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

11冊目:陸上自衛隊ますらお日記 ぱやぱやくんさん②

こんばんは、読子です。

 

ぱやぱやくんさんの「ますらお日記」を読み切りました。フルカラーで軽めの本だったのでサクッと読めましたね。今回の記事は②本の内容および感想編です。

 

 

 

では本題に入りましょう↓

 

本書は主に陸上自衛隊に所属する「ますらお」たちの日々の生活や、その生態が記されています。

 

ますらおの日々の生活…?

暑苦しくて男汁の溢れる熱血日記なんじゃ…?

とご心配のあなた。

 

ご安心ください。

 

ますらおたちは挿絵で全て愛らしい犬に置換されております。暑苦しい入浴シーンだって、

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ほら可愛い。

 

一番初めの見開きで

褌を締めたお尻で割り箸を挟んで割る人たちをもう見ない人生を送っていたのです(くぼんだお尻の筋肉がエクボのようでチャーミングでした)

と出てきますが、怖がらなくて大丈夫です。

ますらおは可愛いわんちゃんですから。

 

 

さて、この本で何度となく出てくる今回の主題

「ますらお」ですが、

益荒雄(ますら-お)

1 りっぱな男。勇気のある強い男。ますらたけお。ますらおのこ。⇔手弱女 (たおやめ) 。

                デジタル大辞泉(小学館)

 

ということでまさに自衛隊の方々を表すような言葉として存在しています。本書でも「ますらお≒陸上自衛隊と思っていただいてOK」と筆者さんがおっしゃっておりますので、以降「陸自→ますらお」で進めていきます。

 

この「ますらお精神」をぱやぱやくんさんの中に強く根付かせたエピソードは、幹部候補生学校に所属していた頃のエピソードとして解説されます。(彼は防大卒の幹部だったそうです。現在は退職し、犬を経由して猫)

 

幹部候補生学校で、ぱやぱやくんさんは「ますらお二元論者」の同期と出会います。ますらお二元論者…即ち、

世の中には「ますらおか」「ますらお以外か」の二つしかないという感性で語る、ますらお過激派です。

彼は事あるごとに「それはますらお」「それはますらおじゃない」と語ったようで、それはもう数々名言を残したそうです。

こうした仲間・先輩・後輩に囲まれて、皆ますらお精神をブラッシュアップしていくわけですね。

 

 

実は私の夫もそんなますらおの内の一人なのですが、夫と運動をしていた時のエピソードで

 

 

『きつい』は言ったらダメだけど『キチィ』は良いよ」

読子「えっ、同じじゃ…?」

『キチィ』『気持ちいい』の略だからしばかれない。『キチィ』だったら指導官に『気持ちいいか!じゃあもっと頑張れ!』って言われる。」

読子「じゃあ『気持ちいい』って言ったら?」

「『そうか!気持ちいいか!ますます頑張ろうな!』って言われる!」

読子「ちょっとよくわからない」

 

という事がありました。…ますらおの剛健の心は、思春期の乙女のように難しいです。

 

 

こうしてストイックにフィジカルを鍛えるますらおですが、実は家政婦(夫)力も一級品です。

彼らは第二の人生でクリーニング屋さんになれるのでは?というくらいに綺麗にアイロンをかけるのです。角がピシーーッと。(私こんな綺麗にアイロンかけた事ないよ…)

しかも靴磨きも大の得意で、ますらおの靴(半長靴)はいつもピカピカです。

以前ストッキングを捨てようとした際、夫に「捨てないで!」と言われ読子の頭は?マークでぎっしりになりました。どうやらストッキングで磨くと半長靴はピカピカになるそうです。

そこで、ますらおとお付き合いをしている女性たちにお願いをしたい。その伝線ストッキング、ますらおが欲しています(下心ではなく)ストッキングでの靴磨きがいくら効率的とはいえ、自分で買うにはやはり抵抗があるらしいのです。ですので、ダメになったストッキングは是非恋人のますらおにプレゼント(?)してあげてください。喜びます(本当に下心ではなく!)

 

そして本作の中では、謎に包まれた「ますらおの恋愛事情」も明かされます。女性の皆さんは是非お楽しみに。

長期の演習(電波の届かないような所に数週間山籠りする)や門限・消灯時刻などに翻弄されながらも、恋人を繋ぎ止めるべく涙ぐましい努力をする健気な姿をはじめ、屈強なますらおたちの可愛らしい姿が描かれております。読んでいて思わずにっこりしてしまいますね。

そんなますらお達の不器用な恋愛模様、読者の皆さんは温かい目で見守ってあげてくださいね。

 

他にもますらおたちの外出(週末だけ駐屯地外に出られる)についてのエピソードなど、まだまだ書きたいことはありますが、そのあたりは是非ぱやぱやくんさんの軽快な文章ともにお楽しみいただきたいので、今回はこの辺でおしまいにします。

 

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次回は積読本から乙一さんの本の予定です。

それでは!