72冊目:検索禁止 長江俊和さん《第9回 屋根裏の内緒話》
こんばんは、読子です。
すっかり夏で、食欲がどうにかなっています(※何故か増える方向に)。当初の予定では夏バテダイエット(?)で「食欲減退→体重が減る」のはずだったのに…一体どういうことなのでしょうか?
では気を取り直して!今回もお時間ですよ◎
第9回
屋根裏の内緒話〜!!
現在の読書会は、「本好きの秘密基地」のはむちゃんさんがお休み。引き続き「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんと二人体制でやっております!
今回の選書はニードルさん🙌

「検索禁止」長江俊和さん
今回は読書会初の新書です🫨!
目次
- はじめに
- 第一章 検索禁止 ネット世界のタブー
検索してはいけない言葉の真実、くねくね、カシマさん、コトリバコ、他…
- 第ニ章 禁忌と物語 フィクションの中に潜むリアル
『進撃の巨人』と本物の人喰い、ソニー・ビーン事件『エクソシスト』は実話である、マウント・レイニア悪魔憑き事件、「悪魔憑き」の真偽、他…
- 第三章 禁忌と物語・日本篇 フィクションの中に潜むリアル
「貞子」に転生した女たち、透視する女ー御船千鶴子、念写の発見ー長尾郁子、他…
- 第四章 禁じられたリアル 『放送禁止』から『出版禁止』へ
首都壊滅地震を予言した男、『放送禁止』『出版禁止』『掲載禁止』、他…
- 第五章 封印された事象 禁忌となった風習、事件、嘘
稲垣吾郎「隠し妻」を名乗る女、おじろくおばさ、他…
- あとがき禁止
あらすじ
「検索してはいけない言葉」としてネット界隈を賑わせたあの言葉たちを筆頭に、有名なフィクション映画作品に埋め込まれたノンフィクション、日本に伝わる怪談や限界集落での出来事や未解決の事件について紐解いて行くノンフィクション作品です。四章「禁じられたリアル」は長江さんご自身の放送作家として体験してきた出来事について綴られていました。
感想
くねくねの話は前々回の課題本「ほねがらみ」にも登場していて、私的にかなりタイムリーな話題でした。くねくねに触れていたのは個人的にアツかったです🫨!
昔読んだ時も怖かったけれど、ほねがらみで改めて読んでも怖かったもんなあ。くねくね然りコトリバコ然り、私たちを震え上がらせた恐怖の根元が一体何なのか…その理由を紐解いて行くのが楽しかったです。
またこの手の「検索してはいけない言葉」が、どうしてこれほどまでに私たちを魅了するのか?という点にも触れられていました。
つまり、禁止されることによってストレスが生まれ、その反動から、感じられたことや制限されたことを、どうしても実行したくなってしまうのだ。これは心理学用語で「心理的リアクタンス」と呼ばれる現象だという。
p.6 はじめに
へえええええ🫨!!!勉強になりました!
あれか、「今から30秒、シロクマのことは絶対に考えないでください」でシロクマのことをついつい考えてしまうやつ…カリギュラ効果的な…
だから過去の我々は、どう考えても怖い思いしかしないと心得ているはずなのに「検索してはいけない言葉」を目にすると「どれどれ…」と検索スペースに打ち込んでしまっていたのですね🤔
じゃあ「検索してはいけない」がミソであって、「検索してもいい言葉」だったらわざわざ検索する人も少ないわけだ。人間の心理って面白いなあ…
いままで「四谷怪談」も「お岩さん」も聞いたことはあるものの、あまり詳しくはありませんでした。本書を読むにあたり、ついにその内容に触れることができたので、そんなあたりも楽しかったなと思います。
武家社会において、女性の立場は低かった。お岩さんは、その女性の代弁者のような存在ではないかと言うのだ。虐げられていたはずの女性が怨霊となって、本来刃向かってはならない武士(男)たちを滅ぼすと言う物語に、庶民は拍手喝采を送ったと言うわけである。お岩自体を反権力の象徴と捉えると、その図式は見えてくる。
p.147 三章 禁忌と物語・日本編
怖い話ってこんなふうに読み解けるんだ…と考えると、怪談も一種の学問のような感じがしてきました🤔
他にも私の想像をはるかに超える猟奇的(シンプルなホラーというよりゴアホラー寄り)なお話もあって、バラエティに富んだ一冊でした!
ニードルさん、読了が遅くなってしまい申し訳ありませんでした😣💦
今回も面白い選書をありがとうございました🙌
71冊目:マザー/コンプレックス 水生大海さん《第8回 屋根裏の内緒話》
こんばんは、読子です。
あっつくなりましたね〜!
夏本番がやってきました🫨※まだ梅雨明けしてないぞ
さて今回もお時間ですよ。
第8回
屋根裏の内緒話〜!!
現在の読書会は、「本好きの秘密基地」のはむちゃんさんがお休み。引き続き「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんと二人体制でやっております!
今回の選書は私!

「マザー/コンプレックス」水生大海さん
目次
- 第一部
- インタールード
- 第二部
- エピローグ
- 解説:若林踏さん
あらすじ
・列車事故で死んでしまった痴漢容疑者“祥平”とその母“蜂須賀恵理子”
・痴漢被害者の気弱な美少女“夏川紗季”とその母“美夏”
・痴漢で逮捕された「高奈篤志」と身重の妻「琴絵」、そして琴絵の義母にあたる「文子」
「電車内における痴漢」という出来事をめぐり、三つの家庭が壊れてゆくお話。歪んだ母性によるドメスティック・スリラー。
各家庭の紹介と感想
母性って暴発すると怖い🫨!!
とりあえず今回崩壊する(!)三つのご家庭のご紹介をしますね。
=蜂須賀家=
痴漢の疑いをかけられた蜂須賀家次男・祥平(社会人)は、逃走するために線路に飛び込み列車に轢かれてしまった。
死人に口なし。自分の無罪を弁明することのできない息子のために、母の恵理子は立ち上がる。
=夏川家=
母が元モデルで、二人姉妹の娘たちも元子役。芸能一家に起こった悲劇。長女・紗季が繰り返し痴漢被害にあっているというのだ。
紗季は友人と結託して痴漢を捕まえたと言うが、その後も浮かない様子。母の夏美は娘のPTSDを疑うとともに、将来復帰する可能性のある芸能活動にも影響が及ばないかと不安に思っていた。
=高奈家=
痴漢で捕まった篤志は、大企業・高奈物産の営業部長を勤めている。父は社長・母は専務、そして妻は経理で勤務。
ストレスはお腹の子供にも障るので、どうにか穏やかに過ごしたいと願う妻・琴絵だったが、義母・文子…いやグランマ(苦笑)は息子の不得を棚に上げて琴絵を責める。文子と距離を取りたい琴絵だが、同じ会社で勤めているため気軽に身動きも取れず…
そして示談後に帰ってきた夫は、痴漢で捕まったというのに何故か横柄な態度。夫の態度から「痴漢をしていない」という言い分を信じきれなくなった琴絵は、次第に離婚すら視野に入れるようになった。
ここまで出て来たお母さんズ、
・うちの息子がやる訳がない!盲目・蜂須賀母
・可愛い娘の未来を…過干渉・夏川母
・未来の社長の経歴にキズが!棚上げ他責・高奈母
と揃いも揃ってみんなおかしいのよ。癖が強すぎる😂
特に蜂須賀母と夏川母は、読者がグラグラした不安定な気持ちで読めるように、感情移入のしにくいキャラクター作りになっているとか(って解説に書いてあった)。
なるほど、確かにこの二人のイカレかたは頭ひとつ抜けていた。とはいえ、私が一番衝撃を受けたのは高奈母なんだけどね。
あー、いよいよワタクシもおばあちゃんねえ。そうそう、この間、少しはおばあちゃんらしくしようと思って、地味なお洋服も手に入れたのよ。あんまり似合わなかったけれど。というか服に引っ張られて老け込んじゃいそう。ねえ、ワタクシ、今のままでもいいかしら。派手なおばあちゃんって嫌がられると思う?
結局その後、おばあちゃんじゃなくてグランマと呼ばせよう、それなら派手でも違和感が少ないわよねという謎の結論に落ち着いたのだっけ。
第一部 p.33
琴絵…!!!琴絵これ「謎の結論」で片付けちゃいけないやつ!普通にヤバい感プンプンしてるやつ!!
派手なおばあちゃんでもいいわよね🫶グランマって呼んで💋
は普通に考えてオカシイから!!!!一周回ってギャグだから…
マザーコンプレックスって、いい大人になってもお母さんにベッタリなの子供のことを指すから、そういう大人たちのお話かと思ってたんだけど
「マザー/コンプレックス」
ってここにスラッシュ入れることで「お母さん自身のコンプレックス」の意味でダブルミーニングにしてるのかなって思いました。コンプレックスって【劣等感】の意味だけじゃなくて、色々な感情の複合体的な意味も持つから。
実際マザコンっぽいのは篤志くらいだったし、もう一個の意味合いの方がこのストーリーの核なんだろうなあ。
えっと…
水生大海さん、めっちゃ好きだ
前にニードルさんが課題本として提案してくださった「宝の山」も好きな感じだったけど、こういうタイプの作品も好き。水生さんの本、もっとたくさん読みたくなっちゃったなあ。
とりあえず、私もモンスターママにならないように気をつけます…(自戒)
ニードルさん、今回もお付き合いいただきありがとうございました!
70冊目:ほねがらみ 芦花公園さん《第7回 屋根裏の内緒話》
こんばんは、読子です。
第7回
屋根裏の内緒話〜!!!!
現在の読書会は、「本好きの秘密基地」のはむちゃんさんがお休み。引き続き「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんと二人体制でやっております!でももうすぐはむちゃんさんが帰ってくる予感…🫶
今回の選書はニードルさん!!

「ほねがらみ」芦花公園さん
目次
- はじめに
- 読 木村沙織
- 語 佐野道治
- 見 鈴木舞花
- 編 医師
- 障 医師
- 知 ある達磨の顛末
- 終
- 主要参考文献
あらすじ
オカルトマニア気質のある主人公「私」は、医師の仕事をしながら怪談の収集をしている。ある日SNSで仲良くなったホラー漫画家「木村沙織」から、唐突にマンガのネームが送られて来た。そのネームをきっかけに、「私」は怪異の渦に飲み込まれていく。
感想
今回はどんな本かな〜〜〜
ガッツリホラーやないかーい!!
※でもここ最近怖い話を読むことが増えたので全然読めた。己の成長(?)を実感…
こちらの作品も「近畿地方のある場所について(作:背筋さん)」と同じく、カクヨムで投稿されて書籍化された作品のようです。あまり見たことがないのだけれど、カクヨムってこのレベルの作品がゴロゴロしてるの?凄すぎないか…?
色々怖い描写は出て来ますが、私的には結構序盤から大きな恐怖の波に襲われました。
「き た」
p.54 読 木村沙織編
これがかなり怖かった。それまでに、どう考えてもおかしな様子で喋り続ける女性の姿が描写がされていましたが、この「き た」の瞬間で急に「シンッ…」と音の止む感じが最高にゾクっと来ました。
それから
見 鈴木舞花編の「ずずず」はさすがにゲシュタルト崩壊しましたね。「ず」ってこんな文字だったっけ?古典的な手法だとは思いましたが、やっぱり気味が悪かったなあ。
同じく鈴木舞花編で出てくる式喰いの物部斉清さんですが、このかた「綺麗な顔の青年」と表現されてますじゃない?この斉清さんを羽生結弦くんで脳内再生してたのはきっと私だけじゃないはず。陰陽師的な役割をするイケメンてそりゃ…もう羽生くんで想像しちゃうよねえ。ちなみに青年って書いてなかったら、きっと私は萬斎様で想像してると思う。(※結局陰陽師に引っ張られてる)
ところで「みぃちゃん」って、「巳ぃちゃん」だったりする…?(急にネタバレめいたことを)
さて今回の主人公はお医者さん(整形外科医)。
心霊体験的な出来事に対して
統合失調症やレビー小体型認知などの患者は、幽霊などいもしないものが見えるという訴えをすることがよくある
p.59読 木村沙織
と言及しているのですが、これ病院で勤めてると本当によくぶち当たる事象でして…
夜勤中、統合失調症の方に「そこ!!そこからずっとこっちを見てるじゃん…!!!!(迫真!)」みたいな訴えがあると、一緒に震え上がったものです(※こちらビビり看護師。恐怖を顔に出さないように必死でした)。
場所が場所というか、病院という性質上、幻覚妄想として扱ってしまうけど、本当にいる可能性も否定できないものねえ(青ざめながら本書パラパラ)。本作の「私」もはじめは統合失調症の陽性症状か何かだと思っていたはずなのに、気づけばもはや怪異の影響であることは否定できない状態になってましたしたからね。
今まで私が触れて来たホラーって
「怖いのきた!」
→どうにかしなきゃ
→怪異と闘いながらも
→抑え込む為の方法を見つけて
→なんとか解決…するッ!!!
そういう感じで最終的に主人公たちがどうにかしてくれる系でしたが、ここ最近読んだホラー(主にニードルさんに勧められたやつね)は逃げきれないしワンチャン取り込もうとしてくるので他人事じゃないんですよね。伝播する系タチ悪いのよ😂!笑
それでも読みたくなっちゃうのはホラー中毒の始まりなんだろうなあ。どうしてくれるんですか、ニードルさん(うれしい悲鳴)
民俗学ってホラーと相性いいんだなあ。すごく面白かった。そして参考文献のボリュームと内容見てオゥ…ってなりました。やっぱり作家さんて凄いですね。
芦花公園さん作品、好きだなあと思ったので既刊作品をググり一気に読みたい怪談本が増えてしまった読子でした。おしまい!
ニードルさん、今回も課題本の選書ありがとうございました!面白かったです…!
69冊目:ランチのアッコちゃん 柚木麻子さん
おはようございます、読子です。
作家読みのお時間ですよ!内容はノーチェックで、作家さん買いした作品を読んでいきます。
今回は
\デンッ/

「ランチのアッコちゃん」柚木麻子さん
本作は2014年の本屋大賞ノミネート作品のようです。「BUTTER」や「ナイルパーチの女子会」のような不穏さを感じないポップな表紙ですね。どちらかといえば「奥様はクレイジーフルーツ」みたいな元気出る系のお話なのかな?
目次
- ランチのアッコちゃん
- 夜食のアッコちゃん
- 夜の大捜査先生
- ゆとりのビアガーデン
あらすじ
アッコさんが出てくるお話もあれば、アッコさんが出てこないお話もある(何)。※アッコさんについては後述します
アッコさんにまつわる4つの短編かと思いきや、アッコさんはそこに存在してるだけのお話もあります。タイトルは「アッコちゃん」ですが、あくまでアッコさんは主役ではないようです。
各話あらすじと感想
*ランチのアッコちゃん*
派遣社員の澤田三智子は、彼氏に振られた傷心をきっかけに(?)職場の黒川敦子部長、通称「アッコさん」とお弁当の交換を始めます。ちょっと圧の強いアッコさんに押し切られ、半ば強引にスタートしたお昼ご飯の交換。三智子はどのようなランチタイムを送ることになるのでしょうか…?
アッコさんて…アッコさんて、そういうことか〜!主人公・三智子の語りがベースなので、私も
町は今〜(どハスキーな声)
で想像してました!笑
柚木麻子さんの「アッコちゃん」は複数シリーズ刊行されている事を知っていたので、「初っ端のお話からこんな終わり方をするの🫨?!」と、正直困惑。ネタバレ防止のため詳しくはお話しできませんが、どう考えてもアッコさんが登場しにくくなる感じで終わるんですよね。アッコさん、今後どうやって出てくるんや…
*夜食のアッコちゃん*
派遣社員の澤田三智子、現在、正社員と派遣社員の板挟みにされています(悲鳴)!バレンタインのチョコレートを渡す渡さないのいざこざで、派遣と正社員が真っ二つに割れているのです。
派遣の中でも正社員の清水主任に気に入られている三智子は、どうにかして中立を保ちたいものですが…
でっ……出て来た〜!!!!!
アッコさんちゃんと出て来た〜!!!!!
しかもなんか登場がワイルド😂
気づけば二話目にして、早くもアッコさんのトリコになっていました(笑)
キッチンカーの需要はランチタイムだけではない、というのは学びでした。メニューにもよるんだろうけど、なるほどなあ…キッチンカーってお祭りの時に突然現れるものだと思ってた。こんな風に、ホッとする温かさを運ぶお店でもあるんだなあ。
*夜の大捜査先生*
主人公の野百合は合コンに参加しています。今ひとつ乗り切れないも、どうにか3年以内には結婚をしたい野百合。仕切り直しでグロスを塗り直しに席を立った時、野百合の目に飛び込んできたのは自分が女子高生だった頃の担当教諭でした。当時の担任(ゾノせん)は、どうやら夜遊びをする生徒を追いかけているよう。
先生と一緒に生徒を追いかけながら、女子高生だった過去の自分の影追いかけるお話です。
女子高生の頃に見えていた景色と、大人になってから見る景色の対比にウッ…となりました(胸の辺りを抑えながらうずくまる人)(救急車呼んで)。
過去も今も、全力で生徒を追いかけ続けている前園先生はきっといい先生なんだろうなあ。
思い返してみれば学校の先生と関わった時間は、自分が想像していたよりもずっとずっと長いこと私の中に存在していてます。 あの先生に出会ったからこういう価値観で育ったとか、そういう…親から貰いきれない掛け替えの無い物をもらった気がするのです。何年経ってもふと先生のことを思い出すこともありますし、あの頃の学校の先生との出会いは、何物にも変え難い大切な時間だったんだなと思ったりしました。また、当時の先生と同じ年齢に到達した今だから、先生がどんな思いで指導をしていたかも想像ができますしね。
野百合の状況に照らし合わせるように、読んでる側もなんだか懐かしいような寂しいような、そんな気持ちになるお話でした。
*ゆとりのビアガーデン*
全然しごできじゃないゆとり世代の女の子が、辞めさせられた会社の屋上でビアガーデンを開くお話。
あらすじだけを拾うとあまりにも煽りティが高いのですが、本人には全く悪気がありません笑
ナチュラルに煽り倒していくお嬢。でもね、この子本当に頑張り屋さんなんです。自分で道を切り拓いてるの。凄い子なのよ。何かを成すために必要な事を自分で探しに行ける子です。
細かいことをずっと気にするタイプの読子は、「ハイ、次ィ!」タイプの彼女を見習いたいと思いました。しごでき社会人になるためにはフットワークの軽さって大事なんですね。
心の栄養たっぷりの元気が出る一冊でした。
心が疲れている時や明日への活力をお求めの方は、ぜひお弁当箱の表紙のこの本を!
68冊目:そらみみ植物園 西畠清順さん/そらみみ工房さん
こんばんは、読子です。
この間読んだ植物本の一作目を見つけました!!!

「そらみみ植物園」西畠清順さん/そらみみ工房さん
目次
- はじめに
- おそるべき才能を持った植物
- イラッとする植物
- 記録より記憶に残る植物
- 秘境・ソコトラ島の植物
- マジで?!な植物
- 残念な植物
- ムラムラくる植物
- 愛を語る植物
- 世界を変えた植物
- おわりに
感想
ぎっちり植物のお話
前回読んだ「はつみみ植物園」はシリーズ二作目の作品。本作に続くものです。ですので「はつみみ植物園」の方は、後ろ半分くらいが作者自己紹介やご自身で行ってきた企画等の紹介でした。
しかし本書はシリーズ一作目。植物一筋で最初から最後まで植物豆知識がたっぷりです(正直こっちの方が読み応えがある)。
二作目では謎に恋愛経歴を語っていた著者来歴の部分も、一作目では流石に真面目な紹介文でしたよ(笑)
またこちらの作品は、植物豆知識の肝心な部分までは書き切っておらず、読者が興味でもって調べるような余白がありました。
例えば…自力で温室を作る花についてのページでは、挿絵には“温室状態”の花が描かれており、実際にどんな花を咲かすのかまでは紹介されておりませんでした。そこまでして咲かせる花とは、一体どれ程に美しい花なんだろう🤔✨と気になり、私はしっかりとググりました。※想像とは違ったビジュアルの花で、ちょっとガッカリしたのは内緒です。
他にも、尻が割れて、その割れ目からまた尻が出てくる宝石みたいな植物(何て?)というパンチの強すぎる植物の話もあり、「宝石なのに尻…?」とこちらもGoogle先生のお世話に。とても綺麗な見た目でしたが、集合体恐怖の人は回れ右な感じでした🫨笑
今回は最初から最後までビッチリ植物のお話で、色々なテーマで括られた植物の知識が飛び出して来ました。その中でも読子が一番気になったのは、もちろん「ムラムラくる植物」
読子30歳…永遠の中学生男子なので、このような括り方をされると自然と鼻の下が伸び、ページを捲る手がどの項目よりも先に「ムラムラくる植物」を開いていました。ほら読子、知的好奇心強めだから…
知的好奇心→×
痴的好奇心→◎
実際にどんな植物が紹介されていたかと言うと…
お楽しみは内緒にしておきますので、知的好奇心の強い紳士の皆様は実際に手に取って確かめてみてくださいね🫶
67冊目:かわいそ笑 梨さん
こんばんは、読子です。
今回はお勧めしていただいた本を読みます。普段一緒に読書会をしている「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんに勧めていただいた本です。
先日同じ作者さんの別作品「その怪文書を読みましたか」を先に読みました。そして、いよいよ今回は実際にお勧めしていただいた

「かわいそ笑」梨さん
を読みます。読書界隈がざわついていて気になっていたところを、読書仲間に更にプッシュされました!期待値〜〜〜↑↑↑
目次
- まえがき
- 第一話 これは横次鈴という人が体験した怪談です.docx
- 第二話 behead-コピー
- 第三話 受信トレイ(15)
- 第四話 ##name1##
- 第五話 0x00000109
- あとがきに代えて
あらすじ
横次鈴という女性とトリミングされた一枚の心霊写真について、メールの履歴・掲示板のログ・文芸誌からの引用など、様々な媒体から足跡を辿っていきます。謎の多い女性“横次鈴”や謎に塗れた心霊写真、不思議な体験を語る洋子さん(仮名)の正体とは一体…
感想
「近畿地方のある場所について」、「その怪文書を読みましたか」ときて、「かわいそ笑」
完全にモキュメンタリー沼に落ちました:(´ཀ` ):オワッタ
怖いの苦手なのに読んでしまう…
ここ最近は、気づけばネットでこの手の本のオススメを漁っています。おいでおいで🫳されてるから軽い気持ちで沼に片足突っ込んでみたらこれだよ。まったく、恐ろしい話です。
そう、恐ろしい話といえば本書ですが(強引)、これが体験型ホラーみたいで凄いのです!「本なのに体験型とはこれ如何に?」という感じかもしれませんが、体験型ということは読者が自分で体験するという事なんですよ(圧倒的進次郎構文)。
本書は読み進めて行く事で、特定の行動を起こしたくなるような仕掛けがされています。こうして作者さんが、現実とフィクションの境目を破壊しにかかって来るんです。…この言い方は適切じゃないか。どちらかといえば、“現実とフィクションとの境界を破壊させるムーブを取らせようとしてくる”んですよ、読者たる私たち自身に。気づけば私もしっかり物語の中。ギミックの効いた恐ろしい本でした…
というか一番最初からQRコード設置しておくのずるいよねえ。モキュメンタリーの導入としてうますぎる。
私も加害者になってしまった。
とても面白い本だったので、読むのを迷っている方は是非…!積読しておくには勿体無いですよ!
これでみんななかまです
66冊目 はつみみ植物園/西畠清順さん・はつみみ工房さん
こんばんは、読子です。
今回は雑学に触れます!暖かくなって青みを増した草木が、のびのびとしていますからね。
植物に関する雑学の本です。

「はつみみ植物園」西畠清順さん・はつみみ工房さん
目次
はじめに
Part Ⅰ はつみみクエスチョン
- そもそも
- そういえば
- 知らなかった
- 意外や意外
- 違いが大事
- 季節とともに
Part Ⅱ はつみみプロジェクト
Part Ⅲ はつみみボイス
Part Ⅳ はつみみプロフィール
おわりに
概要
一問一答形式のゆるい植物雑学がPart Ⅰ。Part Ⅱ以降は著者の西畠さんに関するあれこれです。
- はつみみプロジェクト→西畠さんが実際に取り行った企画展示など
- はつみみボイス→インタビューやラジオ出演で自身が残した名台詞(?)を自選でピックアップしたもの
- はつみみプロフィール→西畠さんご自身のプロフィール丸裸企画。
感想
植物って面白い!
学術書を読むような難しい知識を入れ込まれるわけではないので、楽しく読めます。一問一答になっており、他の本を読んでいて「疲れたな〜、お口直ししたいな〜」みたいな時にもパッと読めて他の本との相性もいいですよ。愉快だしね。
ぶっちゃけ「植物以外に興味はありません」って方であれば、Part Ⅱ以降全スキップもできるので更にライトな本にも出来ます。(part Iだけだとボリュームは半分くらいになります。)
でもせっかくなのでプロフィールまで読んでみてください。面白い方なんだなあ、というのが伝わってきます。著者来歴の部分も、謎に恋愛遍歴が語られてて笑ってしまいました。※私の友人からのコメントは厳しくて「自己紹介めっちゃ滑ってるやつみたいだねw」とのことでした😂笑
特に面白かったと感じたテーマは「サボテンには何故棘が生えるのか」についてです。ぜひ本書でお楽しみいただきたいのでネタバレ的には書きませんが、すぐに周りの人に話したくなるような知識でした。「森と林の違い」についてもよかったな。
加えて「はつみみ工房」の方々が描いた挿絵も、味があってとても面白かったです。複数人で描いてらっしゃるので担当ページによってタッチや方向性が違い、ページを捲るたびに違った楽しみが待っていますよ!
シリーズでもう一作出ているようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思います◎