読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

65冊目:女王はかえらない 降田天さん《第6回 屋根裏の内緒話》

こんばんは、読子です。

今回は読書会記事!

 

 

デデンッ

「第6回 屋根裏の内緒話!!!」

現在の読書会は、「本好きの秘密基地」のはむちゃんさんがお休み。引き続き「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードルさんと二人体制でやっていきます!

 

 

 

今回の選書は私!!

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「女王はかえらない」降田天さん

 

「第13回このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作品のようです。帯には王様のブランチで特集されたとも書いてありますね。

「このミス」「ブランチ」「二度読み必至」と、興味の煽り方が随分です。(事実並べてるだけなんだろうけど)

期待値結構上がるけど大丈夫そ?

 

 

目次

  • 第一部 子どもたち
  • 第二部 教師
  • 第三部 真相

解説 千街晶之

 

 

あらすじ

「3年1組仲良し学級!」このクラスには、1人の女王が君臨している。女王を頂点に形作られる明確なヒエラルキーと、横行するイジメ。しかし時は年度末。女王の恐怖政治に怯えて過ごす時間もあと少し…………だと思っていた。

新しく赴任してきた校長の意向により、学年が変わっても行われなかったクラス替え。いじめを見て見ぬふりをする担任も含め、3年1組メンバーはそのまま4年1組へと持ち上がった。…またもう一年、女王による恐怖政治が行われると皆が絶望した。そこに現れたのは1人の可愛らしい転入生だった。

 

 

感想

これはネタバレなしで記事なんて書けんて😂!!!!

先に読了したニードルさんの仰っていた事がよくわかりました!笑

確かに第二部・第三部のネタバレなしに、この作品の魅力を語るのは難しすぎます…。※第一部で子どもたちによる派手ないじめと大きな事件が展開されて、第二部三部で物語のディティールの部分が明らかになっていきます。

幾重にも重なる「そうだったの?!!!」。叙述トリックのオンパレードでした。も〜😫気持ちいいくらい派手に騙されました。

 

山姥のお爺ちゃんバージョンといいますか、子供たちが「ヤマンジ」と呼ぶ浮浪者のような(※ちゃんと家はある)お爺さんも登場するのですが、そんなポッと出のお爺さんにまで仕掛けがあったとは…

 

本作は三部のセクションに分かれておりまして、第一部の女王の座を巡っての醜い争いといじめの描写がまあ長いんですよ。一部:二部:三部=2:1:1 みたいな。本を上端から見ても、第一部だけで半分くらい行ってるんですよね。なので、それだけ旧女王と新たな女王候補との王座争いの事が強く印象付けられるんです。もう頭の中は子供たちの醜い争いのことでいっぱい。この頭で第二部・第三部へと進むと…まあ騙されますよね。

セクションタイトルさえも印象付けた状況にリセットをかけないようにさせる仕掛けになっているので、ミステリー慣れしていないと(読子はそれなりにミステリ読んでいるはずなのに)普通に飲まれてしまいます。

 

アーやられた。

 

 

 

 

………ネタバレできないから記事があっさりし過ぎちゃう!!!(号泣)

 

 

これがネタバレ無しに書ける私の記事の限界!

伏線の散りばめと回収がいい感じになされている良いミステリーだからこそ、こんなにもネタバレなしで記事を書くのが難しかったんだろうなあと思います。

 

帯の「二度読み必至!」にも納得です◎

騙されてない状態で後日読むぞ〜!

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次の選書はニードルさんの番です!

よろしくお願いします〜!!