読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

53冊目:幻夜 東野圭吾さん

こんばんは、読子です。

白夜行」読了からうっかり1ヶ月以上経ってしまいました。(そんなつもりじゃなかったのに…!!!)

やはり子育てしながらの読書時間確保は難しいものです。内容はとても面白かったので、本当はガッと短期間で読み切りたかった!

 

 

 

さて今回はこちら、「白夜行」に続き

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幻夜東野圭吾さん

 

 

白夜行」とは別作品ながらもその“第二部”だと謳われており、実際に「白夜行」主人公の亮司・雪穂の関係や、それぞれのキャラクターが本作を通してよくわかるような内容でした。もちろん白夜行を未読の状態でも、全く別の作品として読めるような内容です。

※ただし白夜行読了後に読んだ方が圧倒的に楽しめます!白夜行を読了している方は可能な限り時間を空けずにどうぞ!

 

 

目次

全12章構成、副題なしです。

白夜行では全編通して周囲の人間の語りだけで物語が進行しましたが、本作では主人公である水原雅也の目線でも語られます。

 

あらすじ

阪神大震災の混乱に乗じて殺人を犯した主人公・水原雅也。上手くいったかと思われたその犯行は、一人の女に目撃されていた。

目撃者である新海美冬は、不思議なことに彼を通報をしたり強請るような事はしない。とはいえゆるく弱みを握られた状態の雅也は、美冬と共に生きることを余儀なくされる。

初めは“弱みを握られた”為に美冬の言いなりだったはずが、気づけば雅也の心は美冬の手中に堕ちていた。妖しくも美しい新海美冬という女は、雅也を利用しどんどん社会的な成功を手にして行く…

 

 

感想

風と共に去りぬ」とかさ、高級ブティック「ホワイトナイト」とかさ、バンバンキーワード出してきてたけどさ?!!!!!!

 

 

ホラァ!!!!やっぱりそうじゃーーーん!!!(大興奮)

白夜行」大ファンからすると、かなりの胸熱設定でした。最高が過ぎる。東野圭吾先生本当にありがとうございましたご馳走様です…

 

 

 

色々堪えきれないので盛大にネタバレします!>📣

白夜行幻夜ともに未読の方はご注意ください!

 

 

 

以下ネタバレが見えにくいように薄文字にします。

 

美冬のやり口がどう見ても白夜行の雪穂ムーブでずっとザワザワしてたのだけれど、同一人物ならそりゃあそうね?幻夜でこんな風に描かれていたら、白夜行のドラマで「雪穂の人間像、解釈の不一致!」となる人も出てくるよなあと合点がいきました。

それにしても美冬を名乗る雪穂、雪穂時代よりも悪質感があって流石にやりすぎやぞって思いました。怖かった…。雪穂をここまでの鬼に変えたのは、雪穂が唯一心の底から信頼を寄せることのできる亮司を失ったことが原因なんじゃないかなあ、なんて思ったりもします。ドラマ派としては、そうであってほしいなあ。

私はドラマ白夜行大好き派なので、「そこに愛はあるんか?」されたら、「仮に雪穂という人間が徹底した悪女であったとしても、亮司のことは本当に好きだったのだと信じている」と答えたいです。

 

雅也に対しては恋心の利用でしたが、亮司に対しては本当に愛があった…はず、です。

 

 

 

ぶあっついけど、二冊とも読んでよかったです。

いい読書タイムを過ごせました。

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