こんばんは、相変わらずあまり本が読めない読子です。こんな環境なので、今回は薄めの本を選びました。初めての作家さんです。
「乳と卵」川上未映子さん
2008年の芥川賞受賞作品です。気になっていたのでパッと手を伸ばしてしまったのですが、果たして芥川賞系の作品が私に合うのかが謎すぎます。
目次
- 乳と卵
- あなたたちの恋愛は瀕死
あらすじ
*乳と卵*
豊胸手術を考えるホステスの巻子と娘の緑子が、東京に住まう主人公の家を訪れる話。第二次性徴期に差し掛かる緑子が、自分の性の成熟や母を通してみる“性”と対峙します。
壊れかけだった母と娘の関係が、主人公のもとで再構築されようとするお話です。
*あなたたちの恋愛は瀕死*
百貨店の化粧品コーナーで見たいものだけを見ていた女と、不当な扱いを受けていると感じながらティッシュ配りをしていた男が出会う話。
感想
*乳と卵*
いや読み方から間違ってたわ。「ちちとたまご」ではなく「ちちとらん」。表紙に読み仮名振ってあるだろうが。
そして毎度の事ながら買う前にあらすじを読め案件ですが、お菓子作り的なお話だと思って購入しました。
全然違うじゃんね。
ちなみに冒頭の「芥川賞系の作品、私に合うの?」問題ですが、結論から述べると、合いませんでした…。知性が足りないもので、恥ずかしながら純文学寄りの本が苦手なんですよねえ。直木賞系の方が好きです(ド正直)
他の方の感想を見ると「関西弁で読みにくかった」といったものが目立ちますが、私としては長い時で10行以上に跨り、ずーーーーーっと読点で一文を繋ぐ形式がめちゃめちゃ苦手でした。読みにくすぎる…絶対句点打てるじゃん、ってところも読点でした。なんで?
他の作品はそんな書き方をしてなさそうだったので、これは何かしらを意識してわざとそうしているのでしょうか?
主人公やその周囲の人間の知的指数に合わせてそういう書き方をしているのかな?人の知的レベルって喋り方でもイメージできるので、読者にそういうキャラクターを想像してもらうことを意図してやってるのかなあなんて考えました。(真意は知らんけどね)
というかね、読子自身あまり賢い人類じゃないので、芥川賞系の味がわからずあまり感想を広げられません。
適当なことばっかり言って的外れ過ぎること書くのも恥ずかしいので、もうこの辺でいいかなって思ってます。おしまい!(唐突な放棄)
*あなたたちの恋愛は瀕死*
こちらの方が尺が短い割に読み応えがあった気がします。
化粧などで着飾って自分の価値観を高めている女が、デパートの化粧品コーナーのキラキラした照明・鏡ではなく、本屋の照明・鏡で真実を見てしまうお話です。正直私は、本当の自分を受け入れられなかった女の気持ちもわからなくないです…なんたって私も産後にガッツリ老けた。年齢もあるかもしれないけど、妊娠前と全然違う。顔も体型も。
デパートの鏡で見る美しい自分しか受け入れられず、バブリーなテンション(?)でティッシュ配りの男に絡んでしまった哀れなこの女。他人事じゃなさすぎて泣きそうになった。
一応ティッシュ配りの男の立場とか気持ちも考察できるように書いてあるんだけど、なんかもう女側の情報だけでお腹いっぱい。とても辛い。
老いたくねえなあ。でも老いを受け入れないといけないんだもんなあ。子育てで着飾るどころじゃ無いから、この女以上に現実を突きつけられてます。読子も瀕死!
おしまい!!!