52冊目:人を動かす デール・カーネギー
こんにちは、読子です。
やってきました予定外ムーブのお時間ですよ。
Q.続けて「幻夜」読むんじゃなかったんか?
A.並行読みしてたのが先に読み終わった
…ということで、幻夜より先に
「人を動かす」デール・カーネギー
についての記事を挟みます。
私はあまり自己啓発本を読まないのですが(???「精神的に向上心の無いものは馬鹿だ」)、この本は少し特別。
中学生の頃に親が買ってくれた「13歳からの『人を動かす』〜人に好かれる女の子になる8つのルール〜」という本がずっと頭の片隅に残っており、いつか原作を読もうと思っていました。今考えてみると、当時は人の輪の中に入っていくのが苦手で、どちらかといえばいじめられっ子気質だったので親に心配されてたんだろうなあ…
私が当時読んだものは思春期の女の子をターゲットにして原作を再編したもので、著者はデールの娘のドナ・カーネギーです。
※今回ご紹介するのは原作の方。
概要
人間関係をスムーズに運ぶための基礎的な技法を教えてくれる一冊です。項目ごとにかなり多くの事例を用いて、「こう関わった結果→こうだった」を証明しています。
目次
- 改訂にあたって
- PART1:人を動かす三原則
1.盗人にも五分の理を認める
2.重要感を持たせる
3.人の立場に身を置く
- PART2:人に好かれる六原則
1.誠実な関心を寄せる
2.笑顔を忘れない
3.名前を覚える
4.聞き手にまわる
5.関心のありかを見抜く
6.心からほめる
- PART3:人を説得する十二原則
1.議論を避ける
2.誤りを指摘しない
3.誤りを認める
4.穏やかに話す
5.“イエス”と答えられる問題を選ぶ
6.しゃべらせる
7.思いつかせる
8.人の身になる
9.同情を寄せる
10.美しい心情に呼びかける
11.演出を考える
12.対抗意識を刺激する
- PART4:人を変える九原則
1.まずほめる
2.遠まわしに注意を与える
3.自分の過ちを話す
4.命令をしない
5.顔を潰さない
6.わずかなかとでもほめる
7.期待をかける
8.激励する
9.喜んで協力させる
- 訳者あとがき
感想
目次がエッセンスの部分なので、ぶっちゃけ本編読まなくてもいい(言いすぎ)。
言ってしまえば本編部分は用例集です。お急ぎの方は目次だけ攫えば十分………ですが、やはり本編を読んだ方が具体的にどんな場面で使えるかの想像がしやすいです。
「イエスと言える質問を繰り返してから、本題の質問へ(イエス誘導法)」や「自分の失敗を話して心を開いてもらう」「期待をかけることで伸ばす(ピグマリオン効果)」などよく知られた心理学に則った方法が多いところも信頼して読める書籍だと感じます。
書いてあることは本当に当たり前のこと。しかしその“当たり前”が意外と出来ていないことに気付かされました。ので、感想冒頭で「読まなくてもいい」などと言いましたが、実際に一読の価値はあります。
✩13歳からの『人を動かす』について✩
女の子のお子さんが居るのであれば、「13歳からの『人を動かす』」もオススメです。子供でもわかるように用例が学校ベース(但しアメリカンスクール)になっています。
・人にあげられないものは見せない
だとか
・友達の作り方はこうだ
・親や教師との付き合い方は
だとか。
原作の用例は社会ベースなので、子供だとやや想像しにくいところがあると思うんですよね。こちらの作品はスクールベースですし、8つのチャプターにまとまっておりコンパクトな内容です。義務教育レベルのお子さんでも読みやすくなっています。表紙も女の子向けな感じで可愛らしいんですよ。
さて気を取り直して、次回こそ「幻夜」です!!