こんばんは、読子です。
こちらは誉田哲也さんの「あなたの本」感想編(2)です。「あなたの本」は短編集で以下の七編が収録されています。
- 帰省
- 贖罪の地
- 天使のレシート
- あなたの本
- 見守ることしかできなくて
- 最後の街
- 交番勤務の宇宙人
感想編(1)では1.帰省、2.贖罪の地の感想を残しています。こちらはその続き。太字になっている、3.天使のレシート以降三話の感想を記します。
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天使のレシート
アッ…昔読んだやつこれだ…!(※当ブログ「あなたの本」①参照)
高校やその先の未来…将来を考え進路に迷う、悩める中三男子が身近に居た天使に接触する話です(何)。神が“絶対的存在”であることを痛感させられます。夢がある設定かと思いきや、普通に後味悪かったです。こんなんトラウマになるやろ、なあ主人公くん。
- あなたの本
あなたは自分の未来が先読みできる本があったら、それを手に取り読みますか?
過去からまだ見ぬ未来に及ぶまで、自分の人生が記された「あなたの本」。主人公は、父の死をきっかけにこの奇妙な本を手にします。
生真面目な主人公は「先が気になる」「けれど読むのが怖い。そもそも人生のカンニングだなんて」と葛藤の末、本を読んで先を知る事なく、自身の選択により未来を切り拓いていきます。
やがて主人公は最愛の妻を亡くすのですが、その後に「あなたの本」を読み返して妻との半生を振り返ります。私も一緒になって涙をポロポロこぼした訳ですが、そんな涙が一瞬で引っ込むようなラストでした。
最後数行を読んだ私「ゑっ…?」
もちろんネタバレは致しませんので、是非実際にお手に取ってお読みいただけたらと思います。
- 見守る事しかできなくて
小学生の男の子がフィギュアJr.選手の女の子に恋をする話。衝撃的なタイトル回収だったけど、ピュアっピュアで可愛らしかったです。
一話前の「あなたの本」でヒュッ…(涙が引っ込む音)ってしたので、こっちで涙ポロリし直しました。
続きは(3)へ。
もう少しお付き合いください!