読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

13冊目:むらさきのスカートの女 今村夏子さん②

こんにちは、読子です。

 

 

今回の記事は「むらさきのスカートの女②感想編」です。面白くて勢いよく読み切ってしまいました!(でもブログ書くの遅い…)

 

 

開始早々から滑り出し順調なストーカーっぷりに、ニヤニヤしながらページを捲りました。ヘヘッ

おうちの場所を把握するのみにとどまらず、どの期間にどんな仕事をしてるかまで押さえてるのはどう考えてもおヤバでは…?そして「あの人のための専用席なんです」って公園ベンチに座ったリーマンに声かけちゃうのもヤバヤバのヤバなのでは?!!!(語彙)

もう主人公の行動って刑事さんのはりこみレベルじゃん?!専門的なお仕事じゃんーーーー?!!転職検討!ビズリーチ☝️

 

こんなの友達になりたいとかそういうレベルではなく、普通に大好きじゃんね…(闇)

 

 

このややイカれた主人公は観察に留まらず、彼女と一緒に働くために就職斡旋(しかし直接関わらない)も実施して、面接対策まで手厚くサポート。シャンプーのサンプルを部屋にぶら下げて

がんばれ、むらさきのスカートの女。面接、どうか受かりますように。

とか祈るんだけど、これもう何目線なのか。

 

 

ははぁ、巷でヤバい女扱いされてる女に興味本位で近づこうとした女は、もっとヤバい女だったってことね?!(ちゃんと説明して???)

 

“むらさきのスカートの女”の名前は途中で出てくるのに、主人公は結局最後まで「むらさきのスカートの女」で呼んでるの全然距離縮まってなくてちびっと切ない。

それどころか、主人公は「むらさきのスカートの女ァ!!!!」ってめちゃめちゃ意識してるのに、肝心のむらさきのスカートの女は最後の最後までほぼアウトオブ眼中なの桃色の片想い過ぎません?

 

むらさきのスカートの女が主人公の介入でどんどん綺麗になっていくもんだから、最後までサクセスストーリー()で駆け抜けるもんだと思ってましたけど…やっぱりそうは行かないですよねえ…

 

 

終わり方もいい感じにモヤモヤを残していってくれてとても良かったです。複雑な気持ちになる読了感!!!すき!軽快に読める良い作品に出会えました!他の方の読書記録は本当に参考になる…ありがてえありがてえ…

 

いつかこの作家さんの別作品にも手を伸ばしてみたいです。

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お次はもう一度ぱやぱやくんさんの本の予定です!