読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

20冊目:鬼談百景 小野不由美さん

おはようございます、読子です。

 

怖いです。(感想早いよ)

 

 

 

 

今回ご紹介するのは「郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる」のニードル様よりおススメいただいた、小野不由美さんの「鬼談百景」です。盛夏に読みたいホラーですが、気になっていたので寒い中読んでしまいました!!普段より多めに冷えてます(深刻な冷え性)

 

 

 

小野不由美さん

小野不由美さんはホラー映画「残穢」で存在を認知をした方なのですが、あの有名な「十二国記」の作者さんでもあったのですね。(さも「あの方ですね!わかりました候な感じです、任せて!」のムードで話していますが、実は十二国記未履修の人。ググったら出てきてびっくらこきました。)

ファンタジー系はあまり得意ではないため、今まで十二国記はずっと渋り続けていました。のですが…去年あたりに三十周年記念で周囲がとても盛り上がっていたのを見て、正直興味はアリアリなのです。(盛り上がられると楽しそうで羨ましくなっちゃう)

十二国記にもいつか手を出せたらなあ…←こうしてまた読みたい本リストがザクザク増えていく

 

 

さてホラーにお話を戻します。

残穢」は映画化されて話題になった時に少しだけペロリペロリと捲ってみた思い出があったりします。が…なにしろ文章から恐ろしいムードが漂い過ぎており、当時一人暮らしを始めたばかりの私は「これを読んだら夜お風呂入れなくなる…」とソッ閉じムーブをぶちかましておりまして、実際に読んだのはたったの十数ページ。よくできすぎた和製ホラーを前に敵前逃亡をしたのです。

つまり今回の鬼談百景は、小野さんホラーへの再挑戦だったりします。いずれ残穢も再挑戦しますからね…

 

 

あらすじ

超絶短篇の集合体なのであらすじも何もないですが、構成としては【本書+残穢】で百物語が完成するようでして、本書には99話の怪談が収録されています。

タイトルの「鬼談」は「奇談」と掛けているのでしょうか…?

 

 

 

感想

いやもう本当に、シンプルに怖いです…

よして…

背後をくるくる振り返ったり、こたつ布団を時々めくって中を確認しながら読みました…(何歳よ?)

 

 

一話一話のストーリー進行は、百物語をしようと集った素人たちがポツポツ話しをしてるような感じ

「ここで怖がらせる!!」

というような、盛り上がって \ バーン!/ 的怖い話ではありませんでした。あくまで素人が語る感じ。

また、ホラー映画の進行のように「この連鎖する呪いの元を…!断ち切るッ!」と原因を見つけて根本を叩くような解決をしているお話は一話たりともありません。(なんとなく気づいたら解決してた、みたいなお話はある)

あくまで「なんだかよくわからない、謎なままの怖い思い出を語る」的な語り口で、読み続けているうちに自分も百物語に参加しているような気持ちにさせられました。

 

 

素人が「よく分からないけどなんとなく怖いこと」を語っている】というこの感じがミソのようで、リアルでとてもよかったです。

全部が怖さマックスではなく、話し手によってクオリティの差があるように緩急が付いていたので、なんとなく変な話だな…というお話の後にすごく怖い話が来たりしてドキドキしました。気を緩めるな。

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夜中のトイレも夜のお風呂も怖くなっちゃったから、とりあえず百物語は99話で一旦休憩。(でも絶対100話目読むから!!!)

次はクリスマスに向けてアップをしないといけないので、駆け足でクリスマス本を読みます!

 

 

 

それではまた次回!