読子の本棚

読んだ本をここの本棚にしまっておきます。

18冊目:奥様はクレイジーフルーツ 柚木麻子さん

こんばんは、読子です。

 

今回の記事は、柚木麻子さんの「奥様はクレイジーフルーです。

今回も①②まとめていきます。というよりも、しばらく記事を書き続けてみて「あれ?二つに割らなくても大丈夫な長さかも…?」と感じ始めたので、以降はよほど長くならない限り分割なしで突き進むことにします!(急!!)

 

 

 

 

さて本編に入りましょう。

 

 

 

柚木麻子さん

実は読子、本作著者である柚木麻子さんの本はまだ2冊目。どんな方なのかまだ今ひとつ掴めておりません。

 

 

…が。なにしろ1冊目のインパクトが強かった。それはもう強烈。

私に「距離感がおバグな人の話って面白い!」という感覚を植え付けたのは柚木さんの本でした。

 

私が読んだ1冊目はナイルパーチの女子会」。今年だか去年だかの3月に水川あさみさん・山田真歩さんのダブル主演でドラマ化もしていました。

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バリキャリ女子が主婦ブロガーとお近づきになりたくて、どんどんストーカー落ちしていく話です。これが面白いこと。のめり込んで読みました。いずれ再読記事を書きたいです。

 

 

 

そして今回手に取った「奥様はクレイジーフルーツ

一体どんな狂った女が出てくるのでしょうか?(歪な期待)

 

あらすじを読まず本も開かず、ブックオフで帯無し本を作者買いしたので全く想像がつきません。ただ、ナイルパーチよりはポップな内容なのかなあ、なんて表紙絵を見ながら思いました。

 

 

 

ところで表紙絵の奥様、パンツ一丁だけど大丈夫?

これ記事にできるやつかな?

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あらすじ

セックスレスに悩む30代の既婚女性・初美。夫からは「はちゅ」と呼ばれ、夫婦仲はまずまず良好。問題があるとすれば、セックスレス

淡白な夫から夜のお誘いは無く、初美は豊かな身体を持て余し日々妄想を膨らませます。“夫婦の性事情”という解決に難航しそうな悩みを抱える初美は、いかにしてこの問題を乗り越えていくのか。はたまた悩みに飲まれ流され、めくるめく不倫の世界へ足を踏み入れてしまうのか…?!と言うお話です。

 

 

ストーリーは短編集のように区切られており、各ストーリーのタイトルは

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あらあら…お色気がダダ漏れだわね。

目次開いた段階でびっくりしちゃったわよ

 

 

 

感想

いや、そうよね!!

夫婦ってね…!わかる!!!

なんか家族になっちゃう感じ!!!(わかるな)(赤裸々か)

最初は不倫モノ官能小説かと思ってドキドキしながら読んでいましたが、徐々に夫婦間の悩みに懸命に向き合う重みのあるストーリーにシフトしていきました。ちょっと官能的だから最初は電車で読むの緊張した…!

一緒にいると安心したり愛情は感じたりするけれど、異性として向き合うような感覚はどんどん遠のいていくことに焦りを感じる主人公。ストーリー序盤ではうっかり不倫に走りそうな危うさを垣間見せますが、自分なりの努力を重ね、それが実を結ばないと感じても最終的には結局夫のところに帰ってくる「奔放なようで奔放でない妻」なのが主人公・初美ちゃん。

 

 

初美ちゃんの悩みは誰もがぶち当たる可能性のある悩み事ゆえ、読んでいて自分も不安になるようなお話でした。後半で重みのある恋愛小説にシフトした頃には初美ちゃんを一生懸命応援しながら読んでしまいましたね…誰だ読む前に「ナイルパーチよりも明るくポップな感じなのかな〜?」とか思ったやつ

 

ストーリー序盤はライトな官能小説に扮していましたが、最後まで読みきった頃には“官能小説”として簡単にカテゴライズしてしまうのは違うなと感じさせるような化けっぷりを見せるお話でした。一冊で恋愛小説と官能小説を楽しめる二度美味しい本ですね。

私は官能小説ビギナーなのでこれくらいがちょうどよかったよ。ドキドキしたけどね…

 

 

本作はナイルパーチとだいぶ毛色が違いましたが、どちらも読み手の心を揺さぶる(不安な方向に)という意味ではこれが柚木さんの作品の個性なのかなと感じました。

※「ナイルパーチの女子会」も、読んでいると自分の対人距離感がバグってないかすごく心配になります。本のキャラクターを通して自分のありかたを振り返ってしまう…

 

 

柚木さんの作品は「Butter」なんかも話題になっておりましたし(私界隈だけ?)、チャンスがあればもっともっと柚木麻子さんの世界を楽しみたいです!

 

 

次は…次は…何を読むかちょっと迷ってます!(読みたい本がありすぎて)

それではまた次回!

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